世界2位の経済大国となりながらも、いまだに発展途上国の中国。すっかり豊かになり、高速鉄道の発展やモバイル決済の普及などを見ていると、あらゆる面で発展した国かのように見えるが、やはり日本などの先進国と比べるとまだ差は大きいようだ。中国メディアの捜狐は21日、日本の建設現場を見ると、中国はやはり開発途上国だと痛感させられるとする記事を掲載した。

 まず記事は、日本の建設現場からは「きれい好きでまじめ」な国民性が感じられると紹介。毎日掃除しているので足元には全くごみがなく、建築資材が整頓されていることに感心し、日本人は何事も細かいところまで徹底していると感想を述べている。また、全員が同じヘルメットと作業着で統一していることや、階段など多くの部分を工場で生産することで「近隣の騒音被害を最小限に抑える」気遣いを示しているとも伝えた。

 さらには、高い「安全意識」にも着目。毎朝安全教育を欠かさず、突貫工事はほとんどなく、安全意識の低い人は責任感がないとして仕事を外されることさえあると紹介した。製品の質に対しても厳しく、何度も検査して規格外のものは直すか一から作り直すほどだと伝えた。最後に、作業員には休みがあり福利厚生もきちんとしていて、「大切にされている」ことにも感心している。

 では、中国の現場はどうなのだろうか。「第一印象は乱雑」だと記事は指摘。衛生面でも労働環境の面でも劣悪な環境だと伝えた。休みはなく、夜間まで残業するのは当たり前、スピード重視で品質は二の次になっているという。多くが出稼ぎ労働者である作業員は社会的に「底辺」の立場に追いやられ、少しでも多く仕送りをするために衣食も節約し、劣悪な環境だが無料の宿舎で我慢している人が多いと伝えた。

 日本と中国とでは、現場の環境も作業員の労働環境も大きく異なっているようだ。実際、中国の建築作業はスピードの速さで有名だが、安全や質、それに作業員までもがおざなりになっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)