中国メディア・捜狐は22日、「日本はどうして様々な業界でセンターの地位に立てるのか」と題し、日本の茶道をはじめとする芸術・芸能、剣道などにおける「守破離」の考えに基づき、日本を代表する名車を例にとって解説する記事を掲載した。

 記事はまず、「守破離」について解説。「守」は師の教えに従いみっちりと基礎を研鑽し、熟練の域に達すること、「破」は熟練した基礎を踏まえ、これを打破して更なる高みの境地へと進化すること、「離」はより高い次元にて得られた新たな認識をまとめ、別の新たな境地を創造することとした。そのうえで、トヨタの高級車で中国でもよく知られているクラウンに「守破離」の法則を当てはめている。

 「守」では、1955年にトヨタが純国産技術を駆使して初代のクラウンを完成させて以降、最新鋭の技術を搭載してトヨタブランドの地位を確立してきたなかで、初代から現行モデルに至るまで一貫して品質に対するこだわりを大切にし、クラウンの「貴族の血統」を守り続けてきたと説明した。

 「破」では、最新のクラウンの各部分において非常に細やかな設計がなされ、精巧な技術が駆使されていると紹介。「立体的なフロントグリルに浮かび上がるクラウンのエンブレムは、まるで芸術品のような美しさを持っている。半世紀あまりの歴史の中で、その都度革新が試みられてきた。この『破』があるからこそ、日本車はトレンドをリードし続けることができたのだ」としている。

 そして、「離」では、大まかな配置から細やかな部分に至るまで華やかさを備えた車内空間が演出されており、高いレベルの技術も相まって「曲線1つとっても他の追随を許さないクラウン独特の美しさを備えている」と紹介。また、美しいデザインだけでなく動力性能においても進化を遂げており、全身全霊を注いで従来の自分自身の超越を実現し続けているのだと評した。

 中国における日本の「匠の精神」、「職人気質」に対する考え方は、以前に比べて少々変わりつつある。従来は称賛一辺倒だったが、現在は「往々にして効率を引き下げ、組織の血液循環を滞らせる副作用を伴う」という見方が出始めているのだ。それは、昨年から頻発している日本企業の不祥事による部分も大きいのだが、一方で中国の人びとが冷静で客観的な目を持ちつつあることの現れとも言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)