大阪・浪速の台所と称される黒門市場。地元住民はもちろん観光客にも人気で、平日には1日で2万3000人も来場する観光地ともなっている。中国メディアの捜狐は20日、黒門市場を「日本の市場」として紹介する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、地元の人の生活の様子が分かる朝市へ行くのが好きだという。中国には「菜市場」と呼ばれる小規模の市場が至る場所にあって、地元の人びとはスーパーがわりに利用している。決して衛生的ではないが、店主と会話を楽しんだり、値切ったりしながら買い物ができる菜市場は中国人の食卓を支える存在と言えるだろう。

 一方、大阪の黒門市場はにぎやかで、豊富な食材と食べ歩きのできる日本独特の市場として中国人旅行客に好まれているようだが、黒門市場の特徴は何だろうか。中国人筆者は、海鮮類を中心にいろいろな食が楽しめることだと主張。海に近いこともあって、約150店舗のうち鮮魚を扱う店が4分の1を占めている。また、中国語での表示が出ている場合が多いほか、日本語でも漢字で書いてあれば、ある程度意味が分かり、価格もはっきり表示してあるので便利だと紹介している。中国の菜市場では、値段が表示されていないことが多く、いちいちいくらなのか聞かないと分からないほか、地元住民でないと高い値段を提示される場合が多いため、日本の買い物は楽に感じるのだろう。

 記事はまた、商品がきれいに並べられていることにも関心。カニなどはあらかじめ殻を取ってあり日本人の細かさを感じると伝えている。注文すると、店によってはその場で刺身にしたり、焼いたり海鮮丼にしてくれたりするサービスもあって親切で、生モノを扱う際には手袋をしていることにも着目し、日本人の衛生観念の高さにも感心している。

 中国の菜市場とは全く違った魅力を持つ日本の黒門市場。大阪の市民の生活を知るという意味でも、中国人旅行客に人気となっているようだ。また、細やかさや高い衛生基準、客の立場に立った親切なサービスなど、日本の良さに触れる機会になっていることも感じられる。これからも、黒門市場は観光スポットとして外国人旅行客に愛されていくだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)