親や教育者たちであっても、子ども達の間で生じている問題すべてを把握するのは難しい。特にいじめは、表面化した時には既に深刻化している場合も多い。中国メディアの今日条頭は16日、中国の教育現場においても「いじめ問題」が存在することを紹介しつつ、「わが国の教育に欠けているのは、日本で行われているような命の教育である」と主張する記事を掲載した。

 近年の中国でも学校でいじめが明るみに出たり、未成年による犯罪が増加したりなど、子どもを取り巻く問題が増えている。なかには残虐な事件もあって、記事は「子どもが命を尊ぶ態度や正邪の基準を持っていたら、恐ろしい事態を防げたのではないか」と主張、「青少年に対して命の大切さを教える教育が欠けていることは明らか」と指摘した。

 つい最近も、中国の未成年の少年たちが知的障害を持つ老人を暴行するという事件が起き、犯行理由が「新鮮で刺激のある遊びを求めて」であったことは、中国の人々に大きな衝撃を与えた。また、未成年という理由で保護され、罪に問われないことを疑問視する声もあがっているという。

 続けて、学校でこうした子どもたちを更生させる教育が行えるかと言えば、それも疑問が生じると指摘し、中国でも「命に関する授業」はあるが、形式的な知識に留まり、「子ども達がそこから命の尊さを学び取るまでには至っていない」と訴えた。

 ゆえに、中国人が日本の教育を見て、「子ども達が命に触れ合い、その尊さを理解させるための一連の教育が行われていること」は、多くの中国人が関心を寄せる点であると主張。例えば、「幼稚園の頃から菜園で作物を育てたり、昆虫や小動物と触れ合う機会を与え、後に授業を通してその仕組みを理解し、自分たちが生き物の命を食べて生きていることを実感させている」と指摘した。

 現在の中国でも子ども達の生活環境が大きく変化しており、かつては自然に触れ合うなかで学び取っていたかに思える命の尊さも大人が子どもにしっかりと教えなければならない時代となったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)