中国メディア・東方網は20日、「日本人はどうして曹操を熱狂的に崇拝するのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「中国では曹操を奸雄扱いするのに対して、日本では曹操は優秀な政治か、文学者として評価を得ている。曹操は東アジア文化に対して卓越した貢献を果たし、孫子の兵法に評注をつけたほか、彼がいなければ邪馬台国の歴史を探る手掛かりである『魏志倭人伝』も誕生しなかったとされている。さらには、曹操を日本人だとする熱狂的なファンまでいるのだ」と紹介した。

 そのうえで、曹操はいささか日本の文化に適合していないように思えるが、深く日本文化を理解することで、実は日本人の思考方法にマッチしていることが分かると指摘。「まず、三国時代の歴史は日本人にとっては客観的な外国史であるため、曹操と劉備の対立についても日本人はどちらかを贔屓しようという意識にはならない。それゆえ、劉備や諸葛亮を愛すると同時に曹操を好むことに対して、心理的な障害がないのだ」と説明している。

 また、日本の文化には強い者を崇拝する習慣があり、しばしば道に背くようなやり方を繰り出しても曹操が成功者であることは間違いなく、日本人が曹操を崇めるのも決して不思議なことではないと分析。そして、「欠点はあるが、それを覆い隠すに十分な長所がある」とした横山光輝氏をはじめ、吉川英治氏や北方健三氏、陳舜臣氏など、日本における三国志の著名な作家、マンガ家たちが曹操に対してネガティブなイメージを持って来なかったことを伝えた。

 記事は、「日本では一般的に、劉備は政治家として自ら目指すものに向けて努力した理想主義者、曹操は実際の状況把握に長け、限りなく広い思考を持つ現実主義者の先駆けと認識されているのである」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)