中国では若者の起業意識が高く、毎年多くの企業が誕生している。起業する人が多いことは経済の新陳代謝を促すことにつながるメリットがあると言えるが、激しい競争のもとで淘汰されていく企業も多く、短命な企業も非常に多いのが現状だ。

 一方、日本は起業する人が少なく、中小企業庁によれば「起業希望者数、起業準備者数は1997年以降減少傾向」にあるという。中国に比べると新しい企業が生まれにくい日本だが、その反面、日本には長寿の企業が数多く存在するという特徴がある。中国メディアの捜狐はこのほど、なぜ日本の企業は長寿なのかと疑問を投げかける記事を掲載し、その理由について紹介している。

 東京商工リサーチによれば、日本には2017年で創業100年以上となった老舗企業は3万3069社も存在した。記事は、中国で100年以上続く企業の数は数えるほどしかなく、150年以上となれば5社しかないことを紹介。中国では企業の平均寿命は7-8年、小企業に至っては平均2.9年の寿命で、毎年100万社ほどが倒産していると紹介し、その差は歴然であると論じた。

 では、なぜ日本にはこれほど多くの長寿企業が存在しているのだろうか。その理由について記事は、「顧客の信頼を非常に大切にしている」こと、そして「目先の利益を追わない堅実な経営」が秘訣であると紹介。「企業長寿の秘訣を1文字の漢字で表す」という調査でも、もっとも多かったのが「信」、第2位が「誠」であったと伝え、日本の長寿企業の多くが信頼や誠実さを非常に大切にしていることが分かると分析した。

 中国では比較的容易に会社を立ち上げることができる。だが、目先の利益を追求することばかりに気を取られてしまい、経営難に陥ったり、誠実な営業を行わないために顧客の信頼を得ることができず、市場から淘汰される企業も多いのが現状だ。中国は世界各国の企業が進出する競争の激しい国だが、競争が激しいからこそ日本の長寿企業から学べることは多いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)