中国市場ではここ最近、日系車の販売が好調であるのと比べ、韓国の自動車メーカーは苦戦を強いられていると言えるだろう。中国メディアの快資訊は10日、中国の自動車市場で「韓国車が泥沼にはまったのはなぜか」と題する記事を掲載した。中国で好調な日本メーカーとの違いを分析している。

 中国は数年前、韓流ブームに沸いたが、そのころは韓国車の人気も高かった。しかし、THAAD問題をきっかけに韓流ドラマやアイドルが規制され、韓流への熱が冷めるだけでなく、ボイコットの動きすらあったためか、韓国車の販売台数は急速に減少し、いまだに回復の兆しは見られていない。この点、日系車は韓国車とは異なっているようだ。日系車も過去には中国でボイコットの対象となったことがあるが、その後は販売台数を回復させ、現在ではシェアが増加し続けている。

 この違いはどこにあるのだろうか。記事は、「ボイコットに耐える実力」があるかどうかだと分析。品質が良く技術が高ければ、打撃を受けても消費者に再評価されるわけで、その点、日系車は「質が良い」と称賛。日系車の売りは燃費の良さだが、それはエンジンや内部のシステムの基幹技術のおかげであり、だから根強い人気があるのだと論じた。これに対し、韓国車は主に外見のデザイン性で人気を集めていたため、他との差別化を図れなかったとしている。

 さらに、日系車メーカーは「中国市場をよく研究」し、中国人の好みや習慣に合わせる努力をしてきたと指摘。中国の自動車メーカーも学ぶべきだと称賛している。また、「中国人が理性的な消費者に」なり消費概念が変化してきたため、日系車が選ばれるようになってきたとも分析し、これが日系車と韓国車の「受けた打撃からの回復力」の違いを生み出していると指摘した。

 日系車には派手さがなく、中国人の間では実用的だがデザイン性に欠けると言われてきたものの、やはりボイコットや中国市場の変化に直面しても成長を続けているのを見ると、企業努力があったのは間違いないだろう。最近中国の家電やスマホ市場では日本メーカーの勢いがなくなってきているものの、自動車分野ではまだ日本に強みがあるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)