中国ではすっかりモバイル決算が定着したが、日本では現金払いが主流の人も多いだろう。何でもスマホで済ませる中国人と違って、日本人はアナログにこだわる面があるようで、それは手帳の普及率にも表れていると言えるだろう。年末になると、文房具売り場は翌年の手帳を求める人で大盛況となる。一方、中国では「手帳」がほとんど販売されていない。中国メディアの今日頭条は6日、「スマホで記録すればいいのに、どうして日本人は手書きの手帳を使いたがるのか」と題する記事を掲載した。

 日本人は手帳に何を書き込んでいるのだろうか。記事の中国人筆者は、立場により内容は違うが、仕事のスケジュールなど時間の管理、子どもの成長記録、家計簿、夢を達成するための計画などを書き込んでいるようだと紹介。「頭の中を理性的に整理することで、成功の可能性を上げようとしている」と分析している。

 筆者は、この「日本の文化」を試してみようと思い立ち、かわいいノートとペン、シールなどを机に広げ、作ってみたい料理などを書き込んでみたそうだ。しかし、料理のレシピにはスマホで便利なアプリやウェブサイトがあることに気が付き、その日のうちに手帳への熱はすっかり冷めてしまったと振り返っている。

 しかし、日本人はこの逆と言えるだろう。筆者の周りにも日本人がいるそうで、スマホアプリで記録を付けられると教えてあげても、利用してみてやはり手帳に戻ってしまうと首を傾げた。日本の文房具は非常に種類が多く質が高いことからも、日本人の手書きの文化の根強さをうかがい知ることができる。

 手帳にこだわる日本人は、スマホを駆使する中国人とどう違うのだろうか。記事は「国民性が違う」と分析。日本人は中国人のように、新しいものにすぐ飛びつくことがなく、それを他人に強く勧めることもしないと違いを強調し、「日本にはいまだにファックスが残っている」ほど、伝統的なものを残す傾向があると伝えている。

 同じ記録でも、手書きで残すというのは味わい深く、書くという作業そものものも思考を促すため、筆者が指摘するように「理性」的にさせてくれるものだ。後先考えずに新しいものにすぐ飛びつく傾向がある中国人とは一線を画している。日々の生活のなかで、立ち止まって計画を立てたり、振り返ったりする時間の取れる「手帳」の活用は、日本人の良い習慣の1つと言ってもいいだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)