中国メディア・東方網は10日、中国の故宮よりも20年早く建造された韓国の「皇宮」が、世界的な認知度の面でどうして故宮よりもはるかに低いのかとする記事を掲載した。

 記事は、「北京の故宮は1421年に竣工した、わが国で現存する最大かつ完全な形で残る宮殿で、国内外から毎年大勢の観光客がやってくる。実は、ソウルにも『故宮』があり、その規模は北京の故宮に引けを取らないうえ、20年あまり早く建造されているのだが、世界的な知名度でははるかに北京の故宮に及ばないのだ」と紹介した。

 そのうえで、「1395年に建造された朝鮮王朝期の宮殿で、その構造、回廊、風格いずれをとっても中国の皇宮を模して作ったものと言える。20世紀初め、朝鮮半島が日本に占領されて植民地となると、日本は景福宮も占拠して大規模な破壊と再建を実施。そこで南側の楼閣が全て取り壊されてしまった。やがて韓国が独立すると大量の物資を費やして日本植民時代の宮殿の撤去と元の姿の復元作業が2010年まで続けられた」としている。

 そして、「この経緯から見て分かるように、景福宮は長い歴史による蓄積を経たのではなく、改造が施されてきた。この点において、すでに景福宮は故宮に負けてしまっているのだ。改造、再建された景福宮は、ビジュアル的な観賞価値はあるものの、文化的な中身が少なくなってしまっているのだ。その点、故宮は建築の内外に豊かな歴史的、文化的な中身を包含しているのである」とし、その「差」について解説した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)