高い品質で評価を受けてきた日本の製造業。しかし、ここ数年は大企業による製品のデータ改ざんといった問題が頻発しており、日本の製造業への信頼が揺らぐようになった。中国メディアの今日頭条は6日、「日本の質の悪い鉄鋼が三峡(さんきょう)ダムをだめにするところだった」とする記事を掲載した。

 この三峡ダムは湖北省にある大型ダムで、原子力発電所15基分もの発電能力があるといわれる世界最大の水力発電ダムだ。記事は、このダムで日本の製鉄企業に鉄鋼を発注したところ、届いた鉄鋼の品質が劣悪で返品しなければならなかったと主張している。そのためにダムの工期が遅れ、危うく質の悪い鉄鋼でダムを建設するところだったと批判した。

 記事によると、日本に返品されたのは約4000トン、価格にして170万ドルあまり(約2億円)だったという。日本側はデータを見せられるまで品質問題を認めなかったと主張し、その際も日本企業は「我々は一流の企業で質に問題があるわけがない」と言い切り、傲慢さを見せつけたとしている。

 記事は続けて、これは日本の「隠ぺい体質や災いを引き起こす体質」の一例であると主張、日本が敗戦したのもこのせいだと話を飛躍させた。粗悪な材料を使い手抜き工事することが習慣化していたためで、大型空母の信濃がわずか17時間で沈没したことなどを引き合いに出し、「製造業の品質のひどさはこれまでずっと日本の特徴だった」と持論を展開した。最後に記事は、何と言っても「国際社会で生き抜くために必要なのは軍事力」と、軍事力を拡大している中国を賛美して締めくくった。「力がなければ発言権もないから」ということのようだ。

 結局、三峡ダムも空母の信濃も、日本をおとしめ中国を賛美するために引き合いにだされただけのようだ。三峡ダムは今から10年近く前にはすでに完成しており、今さら取り上げる話でもない。ちなみに、このダムに関しては問題が山積していることが指摘されており、環境汚染はもちろん、周辺地域では地震が頻発しており、大地震が起きた場合には最悪決壊の可能性も否定できない。これでは本当の危険から国民の視線をそらしているだけになってしまうだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)