中国メディア・東方網は6日、日本酒と中国の白酒の違いについて紹介する記事を掲載した。記事は、製法以外の部分で存在する「違い」についても言及している。

 記事は、「しばしば、日本酒と白酒を比較する人がいる。日本酒は白酒を模倣して失敗したものと言う人もいれば、日本酒は白酒より優秀だとの認識を持つ人もいる。しかし実際、両方とも断片的な見方しかできていないのである。歴史や政治的な要素は抜きにして、技術だったら技術だけを比較して論じるべきなのだ」とした。

 そのうえで、「元の時代から始まった蒸留技術が今もなお多く採用されており、長時間熟成することで味に深みが出てくる。一方、日本酒は保存がきかず、何十年ものなどの長期熟成品は存在しない。日本酒も元は古代中国の酒造りがルーツになっているが、長い歴史の発展の中で自らの民族的な特徴をもとに改良を加え、現在の整った、かつ、複雑な造酒体系が形成されていったのである」と説明している。

 また、原料については、白酒が高粱をはじめとする各種の穀物などが用いられ、その分さまざまな味わいを楽しむことができるのに対し、日本酒の原材料は米に限られており、基本的な味はみな同じであると紹介した。
 
 一方、世界的な知名度など文化的な面については「白酒は国内では非常に流行し、喜ばれているが、世界市場ではそれほど大きなポジションを占めていない。かたや、日本酒は早い時期から世界で流行し人気を集めてきた。また、中国の造酒業界に比べて、日本には家族経営の造酒会社が数多くあり、代々醸造方法が伝承されているのだ」と論じ、日本酒のほうが一枚上手であるとの認識を示している。

 記事は日本酒と白酒を比較しているが、比較するなら蒸留酒どうしである焼酎と白酒を比較するほうが適切なように思える。ただ、いずれにしても焼酎も白酒も長い歴史の中でそれぞれの気候風土に適した製造方法へと発展、進化を遂げてきたものであり、一概に優劣をつけられるものではないことには変わりない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)