中国人が旧日本軍を成敗するというお決まりの内容の「抗日ドラマ」は、中国では今も放送されている。抗日ドラマのなかで日本兵が頻繁に口にする「馬鹿野郎」という言葉について、中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本人は普段どのように使っている言葉なのか」を独自に調べ、紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本と中国の間には共通する文化も多く存在し、漢字も中国から日本に伝わったものであると指摘し、日中で同じような意味で使われる漢字もあれば、全く異なる意味で使われるものもあると説明。そして、「馬鹿野郎」という日本語は、抗日ドラマのように「日本人が頻繁に口にする言葉なのか」と素朴な疑問を問いかけた。

 続けて、「馬鹿野郎」という言葉を中国語に訳すなら「愚か者、まぬけ」といった罵りの言葉で、「中国人が使う罵りの言葉と比較すれば、最も初歩的なレベルの意味に過ぎない」と説明した。しかし、日本人にとってはこの言葉は軽口を叩いて使うものではなく、「言う人自身の品格を落とすような言葉なので、そう簡単に口にしない」と伝えた。一方、中国人は、程度はあるものの罵りの言葉を日常的に使っているが、「目上の人に対して使ったり、自分の先輩に対して使われるのは決して許さず、非常な怒りを引き起こす」と指摘した。

 一方、罵りの言葉に関する日本と中国の大きな相違点として、「中国では性的にふしだらな事を表す言葉が一番のタブーとされている」と主張した。この点は日本でも同じように思うが、中国人のほうが冗談としても決して言ってはいけないという感覚があるようで、日本人はそこまで罪悪感を感じないで使っていると主張した。

 ほかにも、中国人は人目をはばからず大声で喧嘩をするが、日本人の喧嘩は独特で「声を荒げたり興奮することなく、表面的に冷静さを装って語り、最後に自分の中で相手をブラックリストに登録して処理している」と論じた。こうして見ると、怒りの表し方や、意見の主張の仕方にも国民性による違いが表れるが、「抗日ドラマ」に登場する「馬鹿野郎」という言葉は「罵りの言葉としては、さほど強い意味ではない」ことを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)