少子化が進む日本では子どもとその親に優しい社会になってきてはいるものの、乳飲み子を連れて出かけるというのはやはり大変なものだ。中国メディアの捜狐は2日、中国のネット上で議論となっている「公共の場所での授乳」問題に関する記事を掲載した。ある中国人女性が日本の人通りの多い場所で授乳をしていたことが中国のネット上で注目を集め、その行動の是非について賛否が分かれているのだという。

 この中国人女性は日本を旅行で訪れていたのだろう、公衆の面前で胸をさらけ出して赤ちゃんにお乳をあげていたようで、この様子を目にした他の中国人がネット上で「恥さらしの行為」であると批判したのが事の発端だ。ネット上では「外国の公共の場所で胸をさらすなんて恥ずかしい」、「同じ中国人としてメンツが立たない」といった内容で女性を非難する声が多かったようだ。

 この女性を非難した中国人ネットユーザーたちは「文明的な解決策」として、「授乳コーナーで授乳する」、「授乳ケープを使う」、「哺乳瓶でミルクをあげる」という策を提示したようだ。しかし、記事の中国人筆者は同じ子どもを持つ立場として、「普段暮らす中国で習慣になっていないものが、外国でいきなりできるはずがない」とし、この3つが「中国で実践可能か」を分析した。

 まず「授乳コーナー」だが、中国ではまず存在しないか、あってもカギがかけられているか、関係のない人のたまり場になっていて、授乳コーナーでの授乳など事情を知らない人の「おとぎ話」だと切り捨てた。さらに、「折衷案」である授乳ケープについては、赤ちゃんからも母親からも不評だと分析。子どもは大抵嫌がり、母親も子どもの様子が見えないため使いたがらないという。ミルクに至っては「いうまでもなくあり得ない」という。普段から飲ませていないと赤ちゃんが飲んでくれないからだとしている。筆者は結論として、中国全土の母親に対して授乳という行為を恥ずかしがることはなく、周りも努めて見ないようにして寛容な心を持ってほしいと締めくくっている。

 結局、中国人の母親は授乳をあまり隠す気がないということなのだろう。実際、中国で授乳コーナーを見ることはまれで、むしろ公の場所で授乳している人をよく見かける。授乳マナーの問題は日本のネット上でも話題になったことがあり、賛否両論が分かれる点だ。いずれにしても授乳する母親と周りの双方が気配りする必要があると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)