日本が中国に対して行ってきた政府開発援助(ODA)の終了について、中国では様々な報道がなされている。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国経済の成長は日本の援助に依存したものではなく、中国の努力によって成し遂げられた」と主張する記事を掲載した。

 ODAが始まった1979年当時の中国は、工業化を進めるためにインフラの建設費用や技術、人材の育成を必要としていた。それゆえ記事は、「ODAによる無償資金協力、円借款、技術協力を受けたことは大きな助けになった」と指摘。しかし、現在の中国経済は国内総生産(GDP)では日本を上回って世界第2位となっており、「引き続き日本からの支援を受けるのは理にかなわない」と指摘した。

 また、かつて日本からの支援を受けた上海の「宝鋼鋼鉄集団」は、2000年に入ってから世界の鉄鋼メーカーで上位になるほどの成長を遂げたと主張、今や中国の技術や経済力は日本と遜色ないとし、その中国に対して日本が支援を続けることに対して「日本でもODAの停止を叫ぶ声が強まっていた」と論じた。

 一方で記事は、日本が中国に対して行った援助は中国全体の発展からするとごく一部に過ぎないと主張した。たとえば、上海の宝鋼鋼鉄集団が日本の支援を受け、日本人技師らと計画した製鋼工場は、規模としては中型で一部の需要を満たすのみに過ぎないと主張したほか、40年間に日本が供与した金額と、現在の中国の鉄鋼生産量を比較しても「日本の援助は大きな影響を与えたと言える金額ではない」と主張し、「中国経済の成長は日本に依存したものではなく、中国の努力によって成し遂げられたものである」と主張した。

 そして、「ODAが終了して初めて、中国と日本が本当の意味で対等な関係を築けるとし、決して決裂ではない」と伝え、日本に対する感謝は示さずとも良いとの見方を示した。ODAの終了が正式に公表され、日中両国で様々な捉え方がされているが、日本のODAの存在を知らなかったという中国人も少なくない。果たして日本が行った援助にはどのような意味があったのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)