「紙、印刷術、羅針盤、火薬」という古代中国の4大発明になぞらえ、中国には「新4大発明」と呼ばれているものがある。それは「高速鉄道、モバイル決済、ネット通販、シェアサイクル」の4つだ。

 「新4大発明」と呼ばれているもののいずれも中国では発明されたものでは断じてないのだが、中国ではなぜか「発明」であるとされている。共通しているのは、「中国で急激に普及し、中国人にとって必要不可欠な存在になったもの」という点だと言える。このうち、シェアサイクルは中国全土に一気に拡大し、中国人の生活をより便利なものにしたが、日本ではなかなか浸透しないのが現状だ。

 中国メディアの網易はこのほど、シェアサイクルを手がける中国企業が日本に進出したが、各地で撤退に追い込まれていると伝え、「わが国の新4大発明が敗北を喫した」と伝えている。

 記事は、中国のシェアサイクル大手である「ofo(オフォ)」は2017年から海外に進出し、シンガポールや英国、米国などで事業を展開してきたと紹介。そして17年8月には日本企業と提携して日本に大々的に進出したと紹介する一方、和歌山市は突然、ofoが10月末をもって撤退するという通知を受け取ったと紹介した。

 さらに、ofoが撤退するのは和歌山市だけではなく、滋賀県大津市や福岡県北九州市も同様であると伝え、一部では日本から撤退するという報道も見られることを強調、「わが国の新4大発明が敗北を喫した」と報じた。

 中国で近年、一気に普及したシェアサイクルだが、乗り捨てが可能だけあって、各地で自転車が山積みになって放置されるという問題が生じている。こうした問題が解決されずに続けば、中国が主張する「新4大発明」の数が1つ減ってしまう可能性も否めない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)