中国メディア・観察者網は2日、「日本の紙幣から、明治維新150年が見える」とする記事を掲載した。記事は「戦後以来、明治維新の主要な人物が日本の紙幣の主役を担ってきた。日本と東アジアを変えた明治維新150年の歴史が、各紙幣の中に濃縮されているのである」としている。

 まず紹介したのは、1984年に1万円札に登場した福沢諭吉である。「近代日本の父」と称される福沢は、2004年に発行開始した新デザインの1万円札でも引き続き主役の座を守っているとしたうえで「明治維新期の教育家、思想家であり、彼が創立した慶應義塾大学は今でも世界的に有名な私立大学である。殖産興業、文明開化、富国強兵という明治維新の3大方針の中で、特に文明開化の分野で大きな貢献を果たした」と伝えた。

 続いては、1951年から2代約30年間発行された500円札の肖像画に描かれた岩倉具視を挙げている。明治が始まって間もない1871年12月、右大臣兼外務卿の岩倉具視を特命全権大使とし、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文、山口尚芳などからなる岩倉使節団が約1年10カ月をかけて欧米12カ国の視察を行ったことを紹介した。

 さらに、5000円札では2004年より肖像画として登場した、明治初期の小説家・樋口一葉と、その1つ前の5000円札に描かれた教育家・新渡戸稲造を紹介。新渡戸は「武士道」を著し、日本人の精神を研究するうえで必読のバイブル的存在になっていると伝えた。

 そして、1000円札では、1963年から約20年間発行された紙幣で肖像画が用いられた初代内閣総理大臣の伊藤博文を紹介。大日本帝国憲法を制定し、日本の東アジアの強国へと押し上げたとしている。その後、84年には文豪・夏目漱石、2004年には科学者・野口英世へと肖像画が変わっていたことを紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)