近年、急激な経済発展を遂げている中国ではさまざまな分野において技術が急激に進歩しているものの、ノーベル賞を受賞する中国人が少ないことに疑問を抱く人は少なくない。一方、中国よりも早い時期に経済が発達した日本の科学技術力は現時点では中国を大きく上回っていると言えるだろう。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本の科学技術がこれほど発展しているのはなぜなのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、その理由について分析した。結論から言えば、教育と技術開発の投資が理由だという。

 記事はまず、日本の科学技術の発展と日本人のノーベル賞受賞者の数には大きな相関性があると分析し、日本は古くから教育を重視してきた国であり、明治維新前から各地に寺子屋が存在し、子どもに対して教育を与えてきた国であると強調。また、江戸時代に鎖国が行われていても、海外の文化を学ぶことを放棄したわけではなく、長崎などに限定しつつも常にヨーロッパの進んだ文化や技術を取り入れてきたと伝え、こうした事例からも日本は「学ぶ」ことの重要性を深く認識している国であることがわかると指摘した。

 続けて、日本は戦後になると科学技術への投資を積極的に行ってきたとし、大学、企業、政府の三者が一体となって協力するケースも多かったと紹介。また、日本では開発された技術という「知的財産権」を保護するための厳格なルールが制定されたことが、研究開発を活発化させるうえでの基盤となったと指摘した。

 若者への教育や後継者の育成は国の将来を左右する大事な要素だ。近年の日本では科学技術力の低下が指摘されており、危機感も高まってきているが、危機感を抱くだけではなく、実際の行動につなげ、技術力の低下を食い止めることが重要となっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)