インドのムンバイーアーメダバード間の約500キロメートルを結ぶ高速鉄道計画には、日本の新幹線方式が採用された。一方、中国は日本に競り勝って、インドネシアのジャカルターバンドン間の高速鉄道計画を受注した。この2つの建設を見ればどちらが勝っているか分かるという。中国メディアの今日頭条は29日、日本はインドにおける高速鉄道建設で苦戦しているとする記事を掲載した。

 ここ数年、日本と中国は高速鉄道の輸出に力を入れ、受注合戦を繰り広げてきた。今はそれぞれインドとインドネシアで高速鉄道を建設しているが、鳴り物入りで始まったインドネシアの高速鉄道建設は着実に作業が進んでいるのに対し、「日本は苦戦している」という。

 では、日本は何に「苦戦」しているのだろうか。記事はまず、インドでは土地収用問題が2年以上経つのに全く進んでいないと指摘。そのうえ、この間に何度も地元住民の反対運動が起こっているとしている。インドでは土地の収用が困難で、地元住民に拒否されたり価格を吹っ掛けられたりして外国企業が工場を建設するのも大変だと指摘した。これには中国と違い、政府が強く出られない事情もあるとしている。

 しかし、土地収用問題は「問題の始まりにすぎず」、日本から先進的な技術を学びたいインドは、地元の人材活用を望んでいるが、精密な作業が求められるこの仕事を現地住民に任せられるのか大きな疑問が残るという。

 そのうえ、高速鉄道が通ったところで、乗車料金は一般市民の払える額ではなく、費用を回収できるかも大きな問題だと指摘。最後にもう1つ忘れてはならないのは、インドで間もなく選挙が始まることだという。モディ首相が引き続き首相の座に座れるかどうかで、日本の高速鉄道建設の今後も変わってくると主張している。

 記事は、中国によるインドネシア高速鉄道建設は順調で、インドでは問題が山積していると主張しているが、日本がインドで難航している主な理由は慎重だからとも言えるだろう。日本では通常、考えられるあらゆるトラブルを想定し、万全の準備をしてから建設にとりかかるものだ。そもそもインドネシアの高速鉄道建設も、工事の遅れがたびたび報じられており、順調なのかは疑問だ。いずれにしても、記事の言うようにインドとインドネシアの高速鉄道計画の結果を見ればどちらが優れているか、一目瞭然となるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)