電子機器に欠かすことのできない部品の1つに「半導体」があり、半導体の品質や性能は電子機器そのものの良し悪しを左右するほど重要な部品である。日本の半導体産業はかつて世界をリードする立場にあったが、近年は韓国や台湾に追い上げられて日本はシェアを大きく減らしたほか、中国も急激に競争力を高めてきていると言われる。

 中国メディアの今日頭条は28日、台湾メディアが「中国の半導体メーカーは日本、韓国、台湾から引き抜いた人材に過度に依存している」と批判したことを紹介する一方、半導体産業に限らず、立ち遅れた側が発展・成長を遂げようとする場合は「海外から人材を引き抜くのはごく当たり前のことだ」と反論する記事を掲載した。

 記事は、中国の製造業はこれまで安い人件費を強みとして、労働集約型の製造業で世界有数の競争力を獲得したと強調する一方、現在は人件費や土地価格などのコストが上昇し続けており、製造業が生き残るには「高度化」しかないことを強調した。

 そして、中国では製造業の川上に属し、より大きな利益を獲得できる半導体産業の育成に力を入れていると指摘する一方、中国にとって半導体は「ほぼゼロからスタート」しなければいけない産業であり、人材も不足しているため、「海外の半導体産業との差を埋めるために海外から人材を引き抜ぬことは必須なのだ」だと主張した。

 さらに記事は、中国が海外から人材を引き抜くことは「なんら間違っていない」と台湾メディアの主張に反論し、韓国だって液晶ディスプレイに参入する際には日本から高額の報酬で人材を引き抜いたと指摘。そして、引き抜いた日本人技術者のおかげで韓国の液晶産業は大きく飛躍したと強調し、中国は韓国の成功例に倣っているのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)