中国では最近、日本を礼賛したり旧日本軍のコスプレをしたりする「精日」(精神的日本人)が社会問題化した。王毅外相が「精日は中国人のくずだ」と言わねばならないほど問題となっており、逮捕される精日も出ているが、いまだに同様の精日が時々出現している。

 中国では日本に対して好意的な意見を口にするだけで、周りの人から批判されたり、攻撃されたりする危険があるわけだが、中国メディアの快資訊は29日、精日が「中国で旧日本軍の軍服を着る」行為を疑問視する記事を掲載した。

 記事は、「中国人の血には日本人への憎しみが流れている」にもかかわらず、旧日本軍の軍服を着るというのはどんな神経をしているのかと疑問を投げかけた。続いて、精日が国民感情を逆なでしていると指摘し、旧日本軍のコスプレをすることは国民感情を無視した行為であり、昨年には広西省で旧日本軍のコスプレをした人が300人の群衆に取り囲まれて殴打され、警察が駆け付ける騒ぎもあったと伝えた。

 記事の中国人筆者は、もっとも「国には旧日本軍の制服を着てはいけないという法はない」ことは認めながらも、「歴史観と価値観を破壊する行為」、「民族感情への侮辱」であり、もしこうした行為を目撃したら「懺悔するまで勇敢に批判するべきだ」と強い調子でまくし立てた。

 実際のところ、精日は特に政治的なメッセージがあるというよりも、どちらかというとコスプレ感覚で楽しんでいるようである。旧日本軍の軍服を着るのがブームになったきっかけは、やはり抗日ドラマの量産とは切っても切り離せないだろう。皮肉なことであるが、中国人にとって旧日本軍は毎日テレビで見るお馴染みのキャラになっているからだ。精日の増加を抑えたいなら、まずは抗日ドラマを抑えたほうがいいかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)