中国メディア・東方網は30日、日本人が家に入る際に「ただいま」と言う習慣について解説する記事を掲載した。家に帰ったら「ただいま」と言うのは日本人にとっては当たり前のことだが、中国人にとって決して当たり前のことではないようだ。

 記事は「日本は現代化された国で、生活リズムが非常に速い。しかし、一方で多くの伝統的な習俗を現在に至るまで残している。なかでも日本人が大切にしているのが家庭に関する習俗であり、日本人は家庭生活の睦まじさを非常に重んじる。同時に、日本はわれわれが学ぶに値するほど礼儀が浸透しており、初めて会う見知らぬ人であってもちゃんと礼儀を保つのだ」と紹介した。

 そのうえで、日本の映画やドラマ、アニメを見ていると、帰宅した日本人が玄関で「ただいま」と叫ぶシーンを頻繁に見かけると指摘。「わが国の大多数の家庭にこの習慣はないのだが、実はその起源は中国の孟子に関するエピソードにあると言われているのだ」と伝えている。

 記事によれば、そのエピソードとは「ある日孟子が外から帰って来ると、妻が非常にだらしない格好をしていた。だらしない妻と別れようかと母親に相談すると、話を聞いた母親が『それはお前が悪い。お前が門の前で何も言わなかったから、妻は準備ができなかったのだ。もし、お前が門の前で帰ったことを知らせていれば、妻は自ずと美しい格好で出迎えたはず』と窘めた」というもので、そこから帰宅時に門前で叫ぶ習慣が漢や唐の時代に大いに広まったという。それが日本に流れ、本国では習慣が途絶える一方で日本では脈々と受け継がれてきたとのことである。

 記事はまた、日本人が「ただいま」と叫ぶ別の要素として「日本では夫が仕事に出て、妻がその帰りを待つのが一般的だった。仕事から戻った夫が『ただいま』と言うことで、妻は自分自身が大切にされていると感じ、そこに家庭の温もりが生まれる」との論理も展開した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)