中国ではネットショッピングが急速に普及し、大型のショッピングセンターも含め、リアル店舗の経営が苦しくなっていると言われる。しかし、日本のリアル店舗は中国ほどの影響は受けていないようだ。中国メディアの今日頭条は24日、日本と中国のリアル店舗の違いを分析し、「日本の小売業の本質」を称賛する記事を掲載した。

 中国ではネットショッピングの方が往々にして安く、便利さもあってネットショップ利用率が非常に高い。そんな中国からすると、わざわざリアル店舗へ行って買い物をする日本人の習慣が理解できないようで、記事は「日本で見られるおかしな習慣」として紹介している。では、ネットで買えるものをなぜわざわざ店にまで出向いて購入するのだろうか。

 記事の中国人筆者は、日本のショッピングモールに実際に行ってみて、日本の「小売業の本質」が客に足を運ばせていることに気づいたという。例えば、「ペット同伴可」の商業施設があるとことを紹介。ペットを乗せることができる専用のカートがあり、ペット用の足洗い場や水飲み場、トイレ、そして一時預かりやシャンプーなどのサービスもあり、「ペットを連れていると不安になる要素をすべて解決してくれる」と痒い所に手が届く日本のサービスを紹介している。

 また、中国のショップでは、店員が客に張り付くケースが多いが、これは隣で商品を薦めると同時に万引き防止という意味合いもあるようだが、客としては落ち着いてゆっくり商品を見る気が失せるものだ。ところが、日本にはこのような悪習がないと記事は紹介。むしろ、日本の店員は空気を察し、客が楽しくショッピングできるように気を使ってくれると称賛している。

 さらには、子ども用カート、車いす利用者にも使いやすいエレベーターや駐車場、授乳室や子ども用トイレ、買ったものを届けてくれるサービスなどがあると紹介。赤ちゃんや子どもを連れた人、障がい者、高齢者など、あらゆる利用者の需要を考えた細かな設計がされているため、誰もが気持ちよく安心して買い物できる環境が整っていると紹介している。

 記事は結びに、「ネットではできない体験」がリアル店舗に日本の客を引き寄せていると結論した。中国のリアル店舗は「このままでは未来がない」とし、日本の小売業界から学ぶように勧めて記事を結んだ。中国でネットショッピングがこれだけ普及したのは、リアル店舗への不満の裏返しでもあるはずだ。日本のリアル店舗の運営から学ぶべき点は多いだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)