急速な経済成長を続けている中国。国内総生産(GDP)で日本を超えて久しいが、家計資産の規模でも中国は日本を超えたようだ。中国メディアの網易は21日、クレディ・スイスが発表した「グローバル・ウェルス・レポート2018」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、このレポートによると米国の家計資産が増加したことを紹介。前年比6.3兆ドル増の98兆ドルとなり、「世界の財産への貢献は最大」だったという。資産総額および1人当たりの平均資産は、ともに2008年以降毎年増加を続けていると指摘した。世界の資産合計額も増加しており、4.6%増となる14兆ドルの増加で、317兆ドルになったとされる。

 さらに、記事が強調しているのは「中国が日本を追い越したこと」だ。家計資産で中国は世界第2位となり、家計資産額は2兆3000億ドル増の52兆ドルまで増えたと紹介。しかし、一人当たりの平均資産では「日本に届かない」とも付け加えている。2018年の中国の成人個人財産は4万78100ドルを超えたが、日本は22万7240ドルとなっている。中央値でも中国は日本に全く届いていない。

 国民一人当たりの平均財産に関していうと、今年も世界のトップはスイスだった。記事は、前年よりやや減少したが、トップの座を維持していると指摘。2位はオーストラリア、3位は米国という結果だった。スイスに関しては、国民のかなりの部分が富裕層ながら、貧富の差が激しく「個人資産が世界一アンバランスな国」でもあると指摘している。この傾向は世界全体の傾向となっており、全体で言えばわずかな富裕層が所有する総資産額が世界全体の約半分に当たる47%を占めている。しかし、中国ではこの割合がさらに高いと言われる。

 日本は家計資産総額で中国に追い越されたが、一人当たりでの平均資産では中国と差をつけているというのは、GDPと同じ原理と言えるだろう。人口の多い中国はGDPで日本を追い越し世界2位となっているが、一人当たりのGDPでは日本に全く届いていない。共産主義のはずなのに貧富の差が大きいというのはおかしな話だが、それでも中国は確実に経済力をつけてきていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)