10月4日、そうりゅう型潜水艦として11隻目である「おうりゅう」の進水式が行われた。この新型潜水艦は、リチウムイオン電池を搭載していることで注目を集めている。中国メディアの快資訊は24日、この「おうりゅう」について、「15年進んでいると言われるが、致命的な欠点がある」とする記事を掲載した。

 リチウムイオン電池は、世界中の携帯電話や電気自動車にも搭載されているが、大半が日本製だともいわれている。鉛蓄電池に替わり潜水艦にリチウムイオン電池を搭載することで、長期間の潜航を可能にし、保守点検は容易になり、静かで隠密性が高まるなど利点は多い。

 記事はこの利点を認め、「東方の大国よりも15年進んでいる」という日本の専門家の言葉を引用して危機感を示しながらも、リチウムイオン電池には「致命的な欠点」があると指摘。それは、チウムイオン電池は過充電状態だと発火する恐れがあることで、安全問題が起きれば潜水艦の性能がどんなに改良されても意味がないと主張している。

 続けて、2013年1月には日本航空のボーイング787型機のバッテリーが発火した問題が起きたことを紹介し、実際にこの問題がその後どこまで改善されたか分からない以上、同じような問題が起こるかどうかは現段階では何とも言えないと紹介。とはいえ、同年4月にはすでに日米当局が米ボーイング787型機の運航再開を認可しており、安全性は確認されたと言って良いだろう。

 それにしても、なぜ日本は「リスクを承知でリチウムイオン電池を使用」するのだろうか。記事は、日本は原子力潜水艦を保持できないために、ますます強まる中国の軍事力に対抗するためにはリチウムイオン電池という「リスクに走る」しかないのだと論じた。

 記事は結びに、中国の原子力潜水艦は強力だが、数が不足していると日本の「おうりゅう」に対する危機感を示して結んだ。潜水艦へのリチウムイオン電池搭載は世界でも初の試みだという。中国のみならず、世界からも注目されることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)