インドの高速鉄道プロジェクトは2022年の一部開通を目指して進められている。インド政府は日本が提案した新幹線の技術を採用したが、日本と受注合戦を繰り広げた中国はその後の進展に関心を抱き続けているようだ。

 中国メディアの環球網は19日、インドの高速鉄道プロジェクトについて、「日本はようやくインド高速鉄度の夢と現実の間に大きな落差が存在していることを認識したようだ」と主張する記事を掲載した。

 インドのムンバイとアーメダバードを結ぶ全長およそ500キロメートルの高速鉄道路線だが、記事は「工事に当たって道路の整備など基礎的なインフラ整備が必要であることが明らかになった」とし、インドの大地に夢の高速鉄道を走らせるためには、「まず棘の道を行かなければならないことがわかった」と伝えた。

 記事は、インドでは高速鉄道の駅の建設予定地では樹木の伐採などが始まっていることを紹介する一方、建設予定地に向かうための道路は乗用車がなんとか通れるほどの貧相な道路しかないと伝え、建設工事を行う前に大型車両が通れるように道路整備から行う必要があると主張。こうした光景は「夢と現実の落差を認識させるものである」と主張した。

 また、高速鉄道路線が建設される土地の収用も難航していることを強調。現地のインド人農家の声として「土地があれば、子どもや孫も収入を得ることができるが、土地を売ってしまったらお終いだ」という意見を伝え、インドにおける日本の高速鉄道建設は難航を続けていると伝えた。

 このプロジェクトが軌道に乗るまで、中国は日本が関わる工事に関心を向け続けるだろう。中国がインドネシアで受注した高速鉄道計画も工事に遅れが生じていると言われるが、やはり大規模なインフラ建設は容易ではないということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)