中国人の移動手段といえば自転車をイメージする人がいるかもしれないが、それは昔のことだ。近年は多くの人がマイカーを所有しており、都市部では増えすぎた自動車によって渋滞も深刻化しているほどだ。中国は世界最大の自動車市場であり、同時に自動車産業も発達してきているものの、「車の心臓部」とも言えるエンジンの技術力に関しては遅れを取っているのが現実だ。

 中国メディアの快資訊は16日、日系車のエンジンは常に中国をリードしていると論じる記事を掲載し、日中両国の自動車エンジンについて分析し、日系車が中国で売れるのはエンジン性能が中国車を圧倒的に凌駕しているためだと論じた。

 記事はまず、車の良し悪しは「車の心臓」とも言えるエンジンの性能によって左右されると指摘し、その意味で日系車の燃費性能が素晴らしいのは「エンジン性能が非常にすばらしいから」だと指摘。そして中国国産のエンジンは日系車のエンジンと圧倒的な差が存在することを認めざるを得ないのが現状だと論じた。

 自動車を購入するうえでは、どれだけ故障が少ないかといった安定性や信頼性も大切な判断要素となるが、記事は「日系車のエンジンは長年使用しても故障が少なく、安定性も非常に高い」と指摘し、性能だけでなく、安定性や信頼性でも中国産のエンジンは日本のエンジンに敵わないと強調した。

 では、なぜ中国国産エンジンは日本のエンジンにかなわないのだろうか。記事は、中国企業は研究・開発で遅れを取ってしまい、基幹技術も持っていないため、国産エンジンを発展させたくても、させられない状況だと指摘。また、中国の自動車産業が発展し始めてから日が浅いため、業界自体がまだ未熟であるうえ、中国自動車メーカーも目先の利益を追求してきたため、長期的な成長を実現する研究開発を後回しにしてきたことも要因だと論じた。

 目先の利益に翻弄されてしまうというのはいかにも中国らしいところではあるが、近年では中国メーカーも研究開発に力を入れており、自動車の質が向上しているのも事実だ。また、中国は国を挙げて電気自動車の発展に尽力しており、電気自動車が世界的に普及すれば自動車産業の勢力図が大きく変わる可能性は否めない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)