自衛隊はアフリカ東部のジブチに唯一拠点を持っている。防衛省はこのほど、この拠点に関して恒久化する方針を固めたという。現時点ではソマリア沖での海賊対処のための一時的な拠点となっているが、海賊対処が終了しても拠点の維持・活用が不可欠と判断したとされる。これに対して中国は危機感を抱いているようだ。中国メディアの今日頭条は17日、日本が中国に正面から対抗する構えだとする記事を掲載した。

 ソマリア沖・アデン湾での海賊対処は、海上自衛隊が2009年から始めたもので、現在は護衛艦1隻とP3C哨戒機2機を派遣している。しかし、海賊事案はピーク時の2011年の237件から激減し、2015年には0件となり、昨年も9件にとどまっている。

 記事は、アデン湾を通航する船舶の約10%が日本の港を出港しており、日本の輸出産業の90%はアデン湾シーレーンに依存していると指摘。日本にとっても、海賊の横行が問題であったのは事実であり、海賊対策としての自衛隊派遣は理解できるとしている。

 しかし、日本がジブチを拠点にするのは簡単ではなかったと記事は指摘。平和憲法を掲げる日本の自衛隊が国外に基地を設けるのは初めてのことである。しかし、米国の協力と海賊対処の名目があり実現したと指摘。建設費用に大きな費用をかけていることなどから、日本の力の入れ具合を感じると指摘している。

 日本のこのたびの恒久化に向けた動きについて記事は、「中国に対抗する狙い」があると主張。中国は17年8月に、ジブチに初となる海外基地を設けている。ここ数年アフリカとの関係を非常に重視している日本は、恒久化により「初めてとなる海外軍事拡張」に成功したい思惑があり、中国に対して「かなりはっきりとした競争意識」を持っていると主張している。記事は、日本が歴史を忘れ道を外れないよう希望すると締めくくっている。

 日本が中国を強く意識しているというのは間違いないことだろう。中国がこの拠点を巨大経済圏構想「一帯一路」の一環として力を入れているのは明らかだからだ。日本の基地の恒久化が成功するのかどうか注目されるところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)