中国メディア・東方網は18日、「日本では、汚泥をどうやって宝に変えたのか」とする記事を掲載した。記事の作者は、大阪にあるメルヘンチックな汚泥処理工場を見学して、大いに感銘を覚えたようである。

 記事は、「訪日研修団に参加して、7日間のスケジュールで大阪、四日市、名古屋、東京」を巡ったとしたうえで、最初に訪れた大阪市の埋め立て地にある舞洲スラッジセンターについて紹介。「大阪の市街地から出発して、遠くに青い煙突とオレンジ色の外壁の『童話のお城』が見えてきた。ガイドの説明がなければ、これが悪臭を放つ汚泥に関連する施設だとは思いもしないだろう」とした。

 そして、「童話のお城」の容貌を持つ同センターがオーストリアの芸術家デザインによるもので、そのメルヘンチックな外見とは裏腹に、内部では毎日12カ所の汚水処理工場から送られる数千トンの汚泥を脱水、乾燥、化学反応、熔融などの工程を経て無害の黒い顆粒状の物質にし、建築材料や道路建設の充填材として用いていると紹介した。

 そのうえで、関係者の話として「かつては汚水処理工場から車両で汚泥を運び込み焼却していたが、輸送時間が長くコストが高いほか、輸送中に悪臭を放つことで市民から苦情が出ていた。そこで、まず汚水と汚泥を分離し、汚泥を地下パイプを通じて輸送することで問題を解決して大幅なコスト減を実現した」と伝えている。

 記事はさらに、四日市では各家庭の前に分類されたゴミ箱が並んでいるのを見かけたとし、市民が細かいゴミ分類をしっかり徹底していることを紹介。同市の環境課担当者が「ゴミ分類の最も直接的なメリットは、複雑なゴミ処理が必要なくなることだ」と語ったとしている。

 分別しないでゴミを捨てるのは楽だが、処理に手間と暇、そして、莫大なコストがかかることになる。市民一人ひとりがちょっと手間をかけて分別すれば、処理が簡素化されてコストが下がる。その意味の大きさを感じ取ったようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)