2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本では各種整備が進んでいる。その1つにバリアフリーが含まれるが、中国メディアの捜狐は13日、車いすに乗る母と訪日して感動したという香港人の体験記事を掲載した。

 記事の香港人筆者は、足が不自由な母親の「飛行機に乗って出かけたい」という長年の夢をかなえるべく、日本旅行を計画したという。足が不自由な人にとって外出は簡単ではなく、それまでにもほとんど遠出をしたことがなくて不安だったそうだが、日本が想像以上に「バリアフリー社会の発展に心を砕いていた」ことに家族全員で深く感心したと伝えている。

 たとえば、奈良の著名な寺院にはバリアフリー歩道があったことや、伊勢神宮入り口で無料で車いすを貸し出していたこと、電車に乗る時には職員が熱心に助けてくれるという貴重な体験をしたと筆者は紹介。「自分たちの視界を開けさせてくれた」と感激を伝えている。

 記事は続いて、日本のバリアフリーもここまで来るには時間がかかったことを紹介。バリアフリー新法が施行されたのは2006年だが、高齢化で需要に供給が追い付かず、市民が立ち上がってやっと近年変わってきたと指摘している。現在、日本ではバリアフリーに対する市民の意識が高くなっており、車いすでも利用できる人力車や、日常生活では福祉車両や黄色いボディーが特徴のユニバーサルデザイン(UD)タクシーというものもあると紹介した。

 日本は、今では体が不自由な人にとって優しい社会に変わってきたといえるようだ。筆者も、日本は「ハード面だけでなく、認知と意識の進歩が必要だと教えてくれる」と感心している。

 日本が体の不自由な人でも安心して旅行を楽しめる場所になっているというのはうれしい話である。一方の中国は、筆者も指摘しているようにこの面での遅れが顕著であり、目の不自由な人のための点字ブロックも、途中に障害物があったり、途中で切れていたりといった光景がよく見られる。この点、中国はよくよく日本から学ぶべきではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)