中国の「ゴールデンウイーク」ともいえる国慶節休暇では多くの中国人観光客が日本を訪れたが、中国国内でも多くの中国人が国内旅行を楽しんだという。中国メディアの覧潮は10日、中国国内の移動に欠かせなくなった高速鉄道に関する記事を掲載した。

 中国人は高速鉄道を非常に誇りに感じているようだ。記事は、中国にとっての「誇れる名刺」、「国民の外出を夢のように変えた」、「新4大発明」などの賛辞を浴びているが、どんな賛辞も過ぎることはないと誇らしげに伝えた。技術、営業距離、速度、建設規模のいずれも世界一なのだから当然だとしている。

 では、高速鉄道がここまで「成功」したのにはどんな理由があるのだろうか。記事は、日本の新幹線が与えた影響が大きかったと分析。中国高速鉄道に、日本の技術が使用されているのはもちろんのこと、「新幹線の誕生秘話」は奇跡的とされ、中国人をいたく感動させたようだ。

 当時の日本国有鉄道の総裁、十河信二氏は建設予算が大幅に超過すると知りながら大胆にも計画を続行させたと紹介。政府も大きな負債を抱えることになったが全体的には経済発展という形で国に十分な利益をもたらし、結果オーライだったと振り返った。

 記事は、中国でも高速鉄道建設において障害が多かったが、日本と同じく「リスクを恐れず、不可能を可能にする起業家精神」のおかげで成功したと指摘。そればかりか、日本やドイツなどから取り入れた技術を発展させて、より安価で速いものとして「日本の新幹線を超えた」と主張。さらに、世界を襲った2008年の金融危機でも、政府が軍費をしのぐ額の投資を承認したこともあり、いち早く危機から立ち直り、世界に誇る高速鉄道を建設できたと誇らしげに伝えた。

 中国人の間では高速鉄道を誇る気持ちが強いようだが、中国高速鉄道は一部の路線を除いて赤字がほとんどだと言われている。高速鉄道網が広がり便利になったのは確かだが、今後は利益を確保できる営業方法も求められるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)