中国メディア・澎湃新聞は12日、自国での海上観艦式にて日本の自衛隊の対して旭日旗の掲示を禁止した韓国政府が、自らは「抗日将軍」の李舜臣が用いた旗を掲げたと報じた。

 韓国海軍による国際観艦イベントが10日から開幕し、11日には海上観艦活動を行われた。韓国・聯合ニュースによれば、各国から集まった39隻の艦艇と24機の飛行機が参加したが、もともと参加を予定していた日本の海上自衛隊艦艇は韓国側から旭日旗の掲示が認められなかったために参加を取りやめた。一方で、韓国海軍は、文在寅大統領が演説を行う際に16世紀の武将で日本による朝鮮侵略を防いだとされる李舜臣が使用していた「帥」の文字が入った旗を掲げた。

 記事は、「1592年、日本の豊臣秀吉が大軍を率いて朝鮮半島に侵攻した際、朝鮮の愛国武将・李舜臣率いる水軍が日本軍に鳴梁海峡で大打撃を与えた。これは世界の海戦史上で傑出の戦例の1つとされ、李も朝鮮民族の英雄と奉られた」と紹介。文大統領は演説の中で海洋強国を目指す旨の発言をしており、李舜臣の旗はその意志を示すためのものとの見方が出ていると伝えた。

 また、「国旗以外の旗を掲げるな」として日本に旭日旗の掲示を禁じておきながら、自ら「抗日将軍」の旗を掲げた韓国政府に対して、日本政府が強い不満を示しており、外務省が韓国外交部や駐日韓国大使館に抗議を行ったほか、岩谷毅防衛相が「韓国が自らの規定を守らなかったことは遺憾」とコメントしたとしている。

 記事は、「日韓両国が旭日旗を巡ってトラブルとなるのは今回が初めてではない」とし、2016年5月に行われた「西太平洋潜水艦脱出・救助演習」(パシフィックリーチ2016)で日本の艦艇が旭日旗を掲げて韓国の鎮海海軍基地に入ったところ韓国世論が猛反発し、その後、済州海軍基地で行われた閉幕式への日本艦艇の参加が取り消されたことがあると報じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)