世界的には禁煙が主流になりつつあり、日本でもあらゆる場所で禁煙化が進んでいる。中国メディアの今日頭条は5日、「中国が誇る高速鉄道と日本の新幹線の設備で異なるのは、喫煙ルームの有無である」と指摘し、新幹線に喫煙車両が存在する理由を説明する記事を掲載した。

 中国が誇りとする高速鉄道は、その成り立ちから新幹線と比較されることが多い。記事は「中国高速鉄道の技術は優れており、新幹線との相違は殆どない」としつつも、新幹線には「喫煙ルーム」が設備されていることは、喫煙家の多い中国人にとっては羨ましいことだと主張した。なぜなら、中国高速鉄道は全席禁煙のため、短い停車時間にホームで煙草を吸う人の姿がしばしば見られるからだ。

 新幹線も全席禁煙化が進みつつあるが、一部で喫煙席があるほか、座席は禁煙でも喫煙ルームが設置された車両も多く運行している。記事は、新幹線の車内で喫煙が可能な理由について説明し、「防火基準を満たす設計がなされており、換気設備も強化されているため」と説明した。

 また、これは日本の技術が優れていることを意味しているわけではないとし、新幹線に喫煙ルームが設けられているのは、「人びとの交通手段が多様化するなかで、利用者の減少を恐れ、飛行機との顧客争いに勝つためではないか」と主張した。一方、中国高速鉄道は中国人の「主要な移動手段」として利用されており、禁煙だからといって利用客が減少する心配は一切ないと主張したほか、「完全禁煙は安全性を重視しているからであって、乗客の安心を保証するものとなるので、日本のように喫煙を可能にすることは受け入れられない」と主張した。

 広大な国土を持つ中国を走る高速鉄道。たとえば北京ー上海間の運行距離は1318キロメートル、所要時間は5時間である。安全な運行は最優先されるべきだが、愛煙家にとっては辛い乗車となりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)