同じアジアとはいえ、日本の教育は中国とはだいぶ異なっているようだ。中国メディアの今日頭条は8日、日本の小中学校を視察してショックを受けたという、中国の教育関係者の考察を掲載した。今回初めて日本の小中学校を視察して感銘を受け、特に日本の義務教育は「公平で均衡が取れている」ことを強く感じたと紹介している。

 例えば、訪問したインターナショナルスクールでは、7割の子どもが中国出身だったにもかかわらず、学校の雰囲気も教育方針も子どもたちの様子も、何もかも違っていたと振り返っている。中国では親の職業と収入が子どもの教育に直結する。そのためか、彼らの両親が、小売業や代理購入業者、アルバイトなど、決して高給取りの職業ではなかったにもかかわらず、他と同等の教育が受けられ、子ども自身にも卑屈さは見られず、元気いっぱいで明るく自信に満ちているのを見て衝撃を受けたとしている。

 記事は、ある中国東北出身の女の子が、この学校に来てからスマホで遊ばなくなったと話し、「もし日本に来なかったらこの子はこんなにラッキーだっただろうか」と考え込んでしまったと紹介。また、中国語や書道を教えるなど、母国の文化や言語を教える教育方針にもすっかり感心した様子だ。

 他にもいくつかの学校を訪問したそうだが、どこの学校も知性に加えて「品格や体力」に重点を置いていたのも印象的だったという。子どもの安全と健康を守るために、自分の足で登下校させ、運動場には人体に無害な材質を使い、安全教育を徹底してヘルメットまで準備していると紹介。訪問客に対しては子どもの顔写真や情報をネット上に掲載しないように注意が促されたといい、日本では基本中の基本だが中国人筆者にとっては意外だったらしく、想定外の要求として伝えている。

 さらに記事は、日本の子どもたちが中国とは違って成績に縛られないことを指摘し、将来どの仕事に就いても給料も社会的地位もさほど大差なく、職業による偏見が少ないからだろう、と社会そのものに違いがあるとも分析している。

 幼稚園から受験戦争に入る中国の子どもからしたら、日本の子どもは幸せと言えるだろう。中国のような成績がすべてという考え方は、必ずどこかに歪みが出るはずだ。また、品格や体力づくりにも力を入れる日本の教育方針は、人間力のある人を育てるという面でも、優れていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)