中国メディア・東方網は5日、日本にある古代の天皇陵が1000年以上の長きにわたり完全な形で保存され、盗掘にも遭っていない理由を考察する記事を掲載した。

 記事は、古代中国の皇帝たちが国力の大きさに合わせて大きなサイズの陵墓を作ってきたとし、その最たる例が「外側の兵馬俑坑を合わせて世界最大規模を誇る秦の始皇帝陵だ」と紹介した。

 そのうえで、国土が狭い日本でも始皇帝陵に匹敵するほどの規模を持つ天皇の陵墓が造られたことがあるとし、大阪府堺市にある仁徳天皇陵(大仙陵古墳)を挙げた。そして「16代の天皇である仁徳天皇の統治期間は中国の晋の時期とされているが、ゆうに1000年以上の歴史を持つこの陵墓はこれまでいかなる破壊にも見舞われていないのである」とし、その理由について解説している。

 まず1つめの理由として、仁徳天皇が日本を1つにまとめた天皇として日本人から非常に崇拝されており、どんな盗賊であっても仁徳天皇の陵墓の前では崇敬の心理が働いて盗掘する気を起こさなかったからだと説明した。

 そして、もう1つの理由として「例え帝王の陵墓内に副葬品がたくさん存在したとしても、人的な損害行為から全力で陵墓の完全性を守るという、古代の歴史文化に対して然るべきリスペクトが存在した」と伝えている。

 総じて、信仰的にも、考古学的にも「神聖不可侵」という考え方が日本人の間に深く根付いていることが、仁徳天皇陵を完全な形で現存させている大きな理由と記事の作者は捉えたようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)