中国メディア・東方網は2日、「どうして日本のオフィシャルな宴会はフランス料理で、日本料理ではないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「多くの外国人が、日本料理は中国料理よりもグレードが上だと認識している。それは、日本料理が見た目の美しさにも優れていて格調高く感じるからだ。しかし、おもしろいことに日本で国賓を招いての宴席では通常日本料理ではなくフランス料理が選ばれる。これは一体なぜなのか」とした。

 そのうえで、政府や宮中の宴にて日本料理が主体とならない最初の理由として食材の問題があると説明。「日本料理は食材本来の味が重視される。例えば刺身がそうだが、万が一衛生上の問題が発生してお腹を壊したら大事になるうえ、自らのメンツを潰してしまうことになるため、生の魚は宴会の席には向かないのである」としている。

 一方で、日本料理の代わりにフランス料理を用いる理由については「日本が西洋諸国を学びの対象としてきたこと。また、フランス料理は格式が非常に高く、前菜から主菜、デザートまで料理がコース化しており、西洋の中でも自ずと模倣の対象になった」と解説した。

 記事は、「日本人だって自国の文化をオフィシャルな宴会の席で示したいと思っているが、もてなす相手がそれを食べなれないのであればどうしようもない」と評している。

 確かに日本人の中には、改まった場で出てくるのはフランス料理という印象があるかもしれない。ただ、最近では和食を洋風にアレンジしたもの、あるいは和の素材を用いたフレンチなど、和洋折衷の料理スタイルも珍しくなくなった。そしてまた、使用する器によって和の要素を表現することもできる。外国の賓客を招いての宴席で、純然たる和食を提供しなかったとしても、日本の文化を伝えることは十分にできるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)