中国人から見ると、日本は「小さな島国」と映るが、日本の文化は海外でも高く評価され、多くの外国人を魅了していることは驚くべきことのようだ。中国メディアの今日頭条は9月30日、日本と中国の文化が世界から受けている評価を比較すると「現在の中国が必要とする文化の保存と伝承の方向性が見えてくる」と考察する記事を掲載した。

 中国には5000年にも達する悠久の歴史があり、それは価値ある宝と言える。しかし、中国と日本を比較して見ると「日本は世界に向けて文化の輸出に成功している」と主張し、中国人も自国の宝と言える「自国の文化を理解し、継承する必要がある」と指摘した。

 記事は、文化とは広い意味で「人類の創造した物質的な財産と、精神の財産を総称するものだ」と指摘した。それゆれ、意図的に輸出しようとしてできるものではないと主張。こうした有形無形の文化を保存し、伝承するというのはとても難しい取り組みだ。中国では子どもたちに「国学」を学ばせることを重視する親も多く、「弟子規(ていしき)」と呼ばれる孔子の教えに基づく儒教の道徳書を暗記させる人もいる。しかし、排他的になって新しい文化を排除し、古典文化だけをあがめるという極端な姿勢は本当の意味での文化の伝承にはつながらないと主張した。

 また、中国では最近、若者たちが「漢服」を着て外出するのが一部で流行しているが、こうした若者たちに好奇の視線を向け、「単なるコスプレだ」と嘲笑する人も少なくない。記事は、こうした嘲笑に対し、「中国人が自国の文化を愛せないなら、外国人を惹きつけられるわけがない」と指摘。中国人はもっと自国の文化に自信を持ち、大切にすべきだと訴えた。

 経済的に急激な成長を続ける中国では人びとの生活スタイルも大きく変化し続けている。文化の成熟より、発展のスピードが常に上回っている状態だ。現在の日本は新旧の文化に調和があって、そうした点が外国人を魅了しているゆえに、中国人から見て参考になるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)