中国では近年の経済発展に伴い、人びとの生活水準が急激に向上している。同時に社会も徐々に成熟し始め、人としてのマナーや道徳が求められるようになっていることも感じられる。中国メディアの今日頭条は29日、「中国人として過去の出来事を忘れることはできないが、日本には学ぶに値する点も多々ある」と論じる記事を掲載した。

 中国では、10月1日が国慶節(建国記念日)にあたり、多くの人が愛国心を新たにし、過去に起きた出来事を思い出す。それゆえ、日本や日本人に対してネガティブな感情が高まる時期でもあるが、記事は「過去の出来事は忘れることは出来ないが、日本人の想像力や社会でのマナー、優れたサービスなど、学ぶに値する点は非常にたくさんある」と論じた。

 では、中国人は日本のどのような点を学び、中国社会に取り入れて行きたいと思っているのだろうか。記事は、2018ワールドカップロシア大会で、日本代表は試合に敗れはしたが、一行は自分達が使用したロッカールームを清掃して会場を後にしたことを紹介し、清掃員に対する気遣いを学べるとした。

 続いて、日本の空港では預けた荷物を客がターンテーブルから取りやすいように持ち手が手前に来るようにきれいに並べられている様子を写真と共に紹介。また、日本の警察官は非常に親切で、道を尋ねれば非常に詳細な地図を書いてくれることを紹介し、「これは中国人が学ぶべきサービス精神である」と主張した。

 他にも記事は、自動車の「初心者マーク」や「もみじマーク」を紹介し、互いに思いやりのある運転を心がける社会となっていることや、階段でも重い荷物を簡単に運ぶことのできる台車を紹介し、日本人の想像力と開発力を称賛した。

 一方、中国では経済が発展し、人びとの生活水準が向上すると同時に社会人としてのマナーや社会に求める規準も高くなってきているとは言え、まだまだ個人主義で他人に配慮することなく生活している人が多い。日本社会から学べる点があるのであれば、それを取り入れることで中国もより暮らしやすい社会になるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)