2018年度のノーベル賞が発表され、医学・生理学分野で京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)特別教授が受賞した。中国メディアの今日頭条は26日、「中国が211プロジェクト(100の大学に重点的に投資するプロジェクト)に専念している間に、日本はこの17年で17ものノーベル賞をとった」とする記事を掲載した。

 中国人のノーベル賞受賞者が非常に少ないことは、かねてから中国のネット上でよく話題となっている。記事は、「物理学、化学、医学・生理学」の3分野でどれだけ受賞者を出すかは、その国の科学技術イノベーションの目に見える目安であると指摘。これらの分野では華僑や台湾からの受賞者はいたものの、中国大陸からの受賞者はずっと出ていなかったが、15年に屠ユウユウ氏が生理学・医学賞を受賞したことは中国でも大きな話題となった。

 記事は、最も受賞者を多く出しているのは米国だが、米国は海外から優秀な人材を引き込んでいるため多いのだと分析。この点、現地の大学で国民を教育してノーベル賞受賞者を輩出している「日本の高等教育は尊敬に値する」と称賛している。

 では、日本の大学教育は中国と何が違うのだろうか。記事は、中国の大学の目標は「世界で一流になる」ことだが、日本の目標は2001年当時に掲げた「50年で30人のノーベル賞というざっくりとしたもの」だったと紹介。結局日本は20年も経たないうちに半分以上目標を達成したと指摘した。

 中国では、あまりにノーベル賞受賞者がいないため、「ノーベル賞はスウェーデンのものだから別にいらない」という意見も根強いが、記事は世界に認められる研究は国の今後の発展に不可欠であるため、やはり受賞を目指すべきだと訴えている。コメント欄でも、ノーベル賞がなぜそんなに必要なのかといった意見が目立った。ネットユーザーのコメントを見る限り、中国ではまず意識の改革から始める必要がありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)