一国における結婚率や離婚率、出生率は、その国の経済状況やその国の人びとの人生観などが反映されると言えるだろう。中国メディアの今日頭条はこのほど、結婚しない日本人が増えていることに触れ、「日本は独身社会に突入した」と主張し、「日本は中国の近い将来の姿ではないだろうか」と危機感を示す記事を掲載した。

 記事はまず、最近日本でウェディング事業を行うテイクアンドギヴ・ニーズが、「子どもたちを対象にした婚育プラグラムを行った」ことを紹介した。それは保護者同伴のもと、小学生の子どもたちに結婚式の様子を見学してもらい、「子どもたちに結婚が幸せなものだと感じさせ、自分も将来幸せな結婚式をしたいと願うように」と企画されたと説明し、「結婚しない人が増えている日本ではついに子どもすらターゲットとなっている」と伝えた。

 これを聞くと、中国人にとっては「子どもたちに向けて結婚を宣伝するなんて、あまりに早すぎる」と感じられるようだが、「人口が減少し続ける日本にとっては、これでも足りないほど事態は深刻なのだ」と指摘。なぜなら、少子高齢化に加えて結婚率が低下しており、最新の統計では50歳までに一度も結婚したことのない人の割合を示す「生涯未婚率」が、「男性で約23%、女性は約14%と過去最高を記録し、結婚離れが進んでいるため」だと伝えた。

 しかし記事は、統計だけでは量りかねない要素の存在も指摘し、「日本では結婚願望があっても、婚活が難しいこと、戦後の社会構造の変化や、経済的な問題、また、人びとの価値観の変化などから、独身が1つの選択肢として選ばれている」と説明した。

 では、中国の結婚を取り巻く状況はどうなっているのだろうか。2017年の統計によると、「中国でも婚姻数が減少を続けている」という。その一方で「離婚率は2002年の0.9%から、2017年の3.2%へと上昇している」と指摘し、「徐々にではあるが中国でも独身者の数が増えている」と主張した。

 日本よりも家族の絆を重視する中国では長年、結婚して子どもを持つことが人生の不可欠な要素とされてきた。しかし、現在は伝統的な考え方から脱する若者たちが増えており、日本社会の姿は少子高齢化が進む中国に警鐘を与えるものとなっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)