中国メディア・東方網は19日、「日本には軽自動車がある、米国にはピックアップトラックがある。では、中国の自動車文化には何があるのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「自動車は単なる乗り物というだけに留まらず。各国で独自の文化を形成するものである。隣国の日本では省スペースを売り物にした軽自動車が街を埋め尽くしている。そして、太平洋の向こうにある米国では、土地の広さから足代わりにもなるとともに多くの荷物を積めるピックアップトラックが常に売り上げランキングの上位にいる。一方、中国は今なお市場を主導するような自動車文化が形成されておらず、さまざまなものが出ては消えるという発展段階特有の状況にあるのだ」とした。

 そのうえで、中国の自動車文化を代表する「型」になりそうなものをいくつか挙げている。まずは「恥ずかしい文化」としてパクリ文化について言及
。技術が伴わない発展初期段階においては、外国などの自動車を模倣するなかで技術を蓄積していくというのはやぶさかではないが、工業の現代化を実現しつつある中国ではコストカットを目的とした「パクリ」が今もなお行われていると指摘。「これは消費者がパクリをやめようとしない中国企業を甘やかし過ぎていると言わざるを得ない。パクリ車をボイコットすることこそ、国産車に対する最大の支持なのだ」と論じている。

 続いて挙げたのは、「大きなサイズの車」を好む文化だ。中国ではSUV車や3列シート車といった大ぶりな自動車が人気を集め、コンパクトカーは絶滅に近い状態にあると説明。その背景には、中国では今なお自動車が「一家に一台」の状況であり、セカンドカーを持つにまで至っていないことがあるとした。また、大きなサイズの車を好む傾向は、外国メーカーがこぞって「中国向け特別仕様車」を作る現象も生んでいるとした。

 そして、最後に挙げたのは、政府の主導で大々的に普及が図られている電気自動車の文化。「中国はすでに世界最大の電気自動車市場になっており、新たなメーカーが次々と出現している。ネット上で電気自動車に関するニュースを見ない日はない」とする一方、実際に道路を走る自家用の電気自動車はまだまだ非常に少ない状況であり、バスやタクシー、シェアライドといった用途にとどまっているのが現状だと指摘している。

 すでに、世界一の自動車市場となっている中国だが、自動車文化はまだまだ発展段階というのだから末恐ろしい。やはり将来的には電気自動車が中国を代表する自動車文化として確固たる地位を築くことになるのだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)