中国では手軽で環境に優しく、そのうえ免許も必要ないとあって電動バイクが急速に広まったが、日本ではほとんど見かけない。むしろ、日本で市場が拡大しているのは電動アシスト自転車だ。中国メディアの今日頭条は15日、「日本では電動バイクを見かけない理由」について考察する記事を掲載した。

 中国における電動バイクの普及率には驚くべきものがある。一見するとスクーターとあまり変わらないため、日本から来ると中国にはスクーターが多いという印象を受けるが、実際はほとんどが電動バイクだ。便利な庶民の交通の足として利用されているが、記事は中国人の間でも安全面で問題があるというのは知られていると指摘。都市によっては禁止されている場所もあるという。

 では、日本で電動バイクが普及していないはなぜなのだろう。記事はまず、「日本の電動バイクは高い」と指摘。もう少しお金を出せば自動車が買えてしまうので、電動バイクを買う人は少ないと論じた。また「快適さ」でも自動車に比べて劣ると分析。長距離の移動には向いていないので、利用範囲がスーパーや出勤などの日常生活に限られてしまうそうだ。

 さらに「法律」の問題もあるという。中国では電動バイクは自転車同様の扱いであるため運転免許が必要ではないが、日本では二輪免許を取得する必要があり、保険やナンバープレートなど面倒な手続きも多い。中国でも都市によってはナンバープレートの取得を義務付けているところもあるが、あくまでも自転車扱いなので手続きも簡単だ。他にも、交通の便の良い日本では、電動バイクがなくても生活できることも理由として挙げている。

 慎重で安全性を重視する日本では、電動バイクを自転車扱いすることはまずありえず、スクーターもあまり普及していない日本では電動バイクが普及する土台や環境がないと言えるだろう。中国で急速に普及したのは誰でも乗れる手軽さにあるが、音もせずそこそこのスピードが出る電動バイクが絡んだ事故も多発している。中国ももう少し安全を考慮したほうが良いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)