中国高速鉄道の車内で販売されている弁当にカビが生えているのが見つかった問題が中国で大きな波紋を呼んでいる。中国メディアの舜網はこのほど、中国が高速鉄道の発展に力を入れていることについて触れつつ、「弁当が中国高速鉄道にとってのリスクとなってはならない」と指摘する記事を掲載した。

 中国には、「民以食為天(民にとっては食がもっとも重要な問題)」という言葉があるとおり、中国の人びとにとっては「食の安全はもっとも関心の高い話題の1つ」だ。記事は、中国では政府が食の安全問題の根絶に向けた取り組みに力を入れていることから、「問題は大きく改善した」と指摘する一方で、まだ金銭的利益のためにさまざまな不正を行う人びとが存在するのも事実だと論じた。

 続けて、中国では高速鉄道によって人びとの移動は容易になり、より速く、より快適に移動することができるようになったと指摘し、高速鉄道の利用客も年々増加していると紹介。また、中国高速鉄道網は中国全土に拡大し、営業距離も2025年には3万8000キロメートルにまで拡大すると予想されており、高速鉄道の車内で販売される弁当の品質の重要性も増し続けているのだと指摘した。

 高速鉄道の車内でカビが生えた弁当が売られていたことについて、記事は「鉄道は安全こそ命だというのに、鉄道の車内で提供される食の安全には無頓着だ」と指摘し、食の安全問題を重視していない怠慢があったからこそ「カビが生えた弁当の販売」という問題が顕在化したのだと指摘した。

 さらに、中国は国を挙げて高速鉄道の発展に取り組んでおり、非常に多くの人がそのために努力し続けていると指摘し、高速鉄道の車内で販売される弁当が「高速鉄道そのものにとってのリスクとなっては絶対にならない」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)