中国では日中関係が悪化するたびに、大規模な反日デモや日本製品のボイコットなどが発生してきた。今でも中国のネット上では日本製品の排斥を呼びかける声が存在するが、日本では中国製品の排斥を求める声などはほとんど存在しないと言えるだろう。

 中国人からすれば、「日本人はなぜ日中関係が悪化しても中国製品を排斥しようとしないのか」と疑問に思うようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、中国人と対照的に「日本人が中国製品のボイコットを行っていると耳にしたことがない」と伝え、これはなぜなのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、経済のグローバル化が進むにつれ、たとえ中国製品であっても日本製の部品が搭載されているなど、簡単に線引きができなくなってきていると指摘。事実、中国のスマホには日本メーカーの部品が大量に搭載されていて、中国メーカーの製品だからと言っても中国製品とは言い切れないのが現状だと紹介。これは日本製品においても同様であり、たとえ中国産の製品であっても、それをボイコットすることは自分たちの首を絞めることにつながると主張した。

 さらに、中国は世界の工場として日本に大量の製品を輸出しており、日本国民の生活のなかには中国産の製品が浸透しきっていると指摘。中国産の製品なくして日本人の生活は成り立たないほどだとし、日本人は中国製品をボイコットしたくても、できないのが現状なのだと指摘した。

 日本では確かに日中関係が低迷しても、中国人のように相手国の製品の不買を叫ぶような事態は起きない。それは中国製品が生活に浸透していて、ボイコットをしたくてもできないからではなく、日本人が政治と経済を切り分けて考えているためではないだろうか。中国では他国との関係が悪くなると、その国の製品をターゲットにした不買運動が起きるが、こうした行動について眉をひそめる日本人は多いはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)