中国メディア・東方網は2日、「日本を見くびってはいけない どうして中国高級農作物の中から『金のブランド』がほとんど出てこないのだろうか」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本では多くの高級農作物が、世界的に高いブランド価値を持っている。一方でどうして中国ではできないのか」と疑問を提起し、その答えについて「あまりに多くの中国企業が目先の利益ばかりを追求し、一たび市場に自らのブランドを打ち出すことに成功すると、すぐにそのブランドで自らを破壊し始めるからだ」としている。

 いかにも高級そうな豚肉ブランドを作っても、品質が高いのは最初だけで、時間の経過とともに一般の豚肉と何の区別もないものをブランド品として売り出すようになり、しまいには一般品より低質なものにまで手を出す・・・といったような行為が後を絶たないことから、中国では「金のブランド」が育たないというのが記事の主張だ。

 記事は、「日本の高級農作物ブランドが世界的に高い付加価値を持っているのは、品質に対する安定した信頼感があるからだ。ブランドは顧客の心の中に定着するものであり、国の知財権当局が登録すればそれで終わり、たくさん広告を打てばそれで人気ブランドになるというものではない。信用の形成は難しく時間がかかるが、ブランドのイメージを壊すのは何とか約束を約束を破ればすぐにでもできる」と論じている。

 そして、「ネットの時代において、言っただけでやったつもりになり、約束を実現しなかったり、美しいイメージで外側を飾り付けたりしても、必ずさまざまな痕跡が残る。これら一たび大衆に見つかれば、ブランドも企業も重大な危機に直面することになるのだ。質や評判を軽んじて知名度ばかりを求めれば、顧客はその企業を信用しなくなるのだ」と解説した。

 中国の商品広告やCMなどを見ていると、確かに美辞麗句を並べ立てた者が少なくない。かつては美辞麗句を信じる消費者がほとんどだっただろうが、今や消費者の目も徐々に肥えてきており、中国でも「実」が伴わなければやっていけない状況になりつつあるようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)