中国は1978年の改革開放から40年で、経済、軍事、科学技術などあらゆる点で著しい発展を遂げた。中国国内では高速鉄道について「中国の製造業を代表する輝かしい存在である」とする声が存在するが、その一方で自動車産業については、「なぜ高速鉄道のように世界有数の競争力を持つことができないのか」と問う声も根強い。

 中国メディアの快資訊はこのほど、多くの中国人が理解できないことの1つに「中国自動車産業が未だに立ち遅れていて、世界で競争できる自動車ブランドが未だに生まれていないこと」が挙げられると主張し、中国自動車産業が高速鉄道産業のような発展を遂げられない背景について考察する記事を掲載した。

 記事は、中国高速鉄道は確かに世界レベルの競争力を持つと指摘する一方、当初はドイツやカナダ、フランス、日本から導入した技術を再構築して生まれた技術であると指摘。それゆえ今でも中国高速鉄道には海外から輸入した部品が大量に使用されていることを強調し、この点から「中国は工業大国であっても工業強国ではない」のだと指摘した。

 さらに、中国はこれまで他国の進んだ技術の模倣に力を入れてきたが、高速鉄道に限らず「基幹技術や基幹部品は輸入に依存している産業は多い」と強調。そして、中国の製造業に共通する最大の問題は「模倣できても、オリジナルを超えられない」ということだと指摘し、中国高速鉄道の存在から中国製造業の技術力を過大評価しがちだが、実際の技術力はまだ世界有数の水準にはないのが現状だと論じた。

 続けて、中国自動車産業は当初、技術を得るために外資に市場を開放した結果、市場を外資メーカーに押さえられてしまったうえ、中国メーカーの研究開発も外資に依存することになってしまったと強調。近年は中国市場における中国車のシェアも高まってきているが、当初の制作の流れが今なお尾を引いており、これが中国自動車産業の飛躍的な発展を阻害しているのではないかとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)