中国メディア・東方網は8月31日、「日本人の小さな発明の多くが、われわれの生活の必需品になっている」とし、その一礼として夏に欠かせないあるアイテムを紹介する記事を掲載した。

 記事は、「日本という国は実際偉大な製品を数多く生み出し、世界の人びとを喜ばせている。われわれの身の回りにもそのような製品が至る所に存在する。ほぼ全員が日本人の発明した、あるいは日本人が製造した製品を使ったことがあるはずだ。大きなものでは工業製品から、小さなものでは日常生活用品まで、彼らは極致のデザインと技術により、生活により多くの彩りをもたらしているのである」とした。

 そのうえで、日本人の発明が日常生活に浸透している一例として、渦巻き型の蚊取り線香を紹介。蚊取り線香の起源もともと中国にあり、端午の節句の際にヨモギなどの特殊な香りの草を燃やして毒虫を駆除したのが始まりとされ、やがてそれが棒状の線香型になったと伝えた。しかし、棒状の蚊取り線香には長すぎると使いづらく、短くしすぎると一晩もたないうえ、簡単に折れてしまうという欠点があり、この悩みを解決したのがある日本人だったと説明している。

 記事は、「上山英一郎という日本人が、棒状の蚊取り線香が使いづらいと悩んでいたところ、ヘビがとぐろを巻く姿を見てインスピレーションが湧き、渦巻状の蚊取り線香を発明した。長さがじゃまにならず、一晩じゅう燃え続けて効果が持続できる構造により、人びとが長きに渡り悩んできた問題が解決されたのだ」と伝えた。

 蚊取りマットや液体式の蚊取り器具が普及してもなお、根強い人気を誇る渦巻き式の蚊取り線香。「すでにあるもの」の問題点を突き詰め、改良を加えてより便利な商品を生み出すという、まさに「必要は発明の母」という言葉を地で行く典型的な例と言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)