中国メディア・東方網は8月31日、ジャカルタ・アジア大会の女子バスケットボール準決勝で中国に負けた日本代表選手が試合終了後に見せたある行動が、中国のネット上で注目を集めたと報じた。

 30日に行われた準決勝で、中国代表は日本相手に終始主導権を握り、86−74で勝利した。記事は、「審判が試合終了の笛を吹き、双方の選手が戦いを止めて互いに握手を交わした。その後、日本の選手たちは急いで会場を後にすることなく、反対側にいた中国の許利民監督の前にやって来て深々と一礼したのだった」と紹介している。

 記事によれば、日本選手の一礼に対して許監督はあっけに取られた様子を見せたが、我に返ると両手を伸ばして日本選手に対して力強い拍手を送ったという。どうやら、相手選手がこのような行動をするとは考えてもいなかったようだ、と記事は伝えた。

 この一幕について記事は、「見た人の心を暖かくした。これこそ競技スポーツであるべきシーンだ。勝敗だけが重要なのではなく、そこに参加して何か収穫を得ることこそがいちばん大事なのだ。彼女たちの行動は、すべてのファンが称賛するに値する。強力なライバルに対してまずリスペクトを示したうえで、それからどうやったら勝つかを考えることこそ、一番正しい選択なのだ。日本の女子バスケ代表を応援しているわけではないが『あっぱれ』をあげなければならない」と評した。

 さらに、「考えすぎだ、選手たちは観客や審判にあいさつをしたのだという人もいるかもしれない。もし仮にそうだったとしても、観客や審判にあいさつするのはわれわれが学ぶに値しないことだろうか。少なくとも彼女たちは、感謝の意識を持っている。わが選手たちも今後こういうことができるようになって欲しい」と結んでいる。

 礼に始まり、礼に終わるというのは、日本のスポーツ教育における最も基本的な部分であるともに、日本が誇る美徳でもある。その対象が誰であれ、感謝の意識を持ち、それをしっかり示すということが大切なのだ。日本選手の一礼に対し、大きな拍手でその健闘を称えた許監督の行動も気持ちがいいものだった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)