急激な経済成長を続けている中国。北京や上海といった大都市は、世界の大都市と比較してもハード面での相違は見られなくなった。しかし、暮らしが豊かになる一方で、大気汚染やごみの増加といった問題は深刻さを増している。

 中国メディアの網易はこのほど、清潔な街並みを保つうえで重要な役割を果たしている日本人の「習慣」は闘争のなかで勝ち取ったものだと論じる記事を掲載した。

 記事は、日本人がどれほどきれい好きかを知りたければ、ロシアで開催されたサッカーワールドカップで、「日本人サポーターが敗戦を悲しみ、涙しながらもスタジアムのごみ拾いをする姿」を見れば分かるとし、日本人サポーターたちの姿は世界中で称賛されたことを強調。そして、日本人のきれい好きはもはや「潔癖」の域に達しており、日本を訪れる中国人観光客たちは「道路にごみ1つ落ちていないことや、自動車が新車のように輝いていることに驚嘆する」と指摘した。

 しかし、日本人に身についている環境の美化保全意識は生まれながらのものではなく、1964年に開催された東京五輪やその後の公害解決などを経て、国民に公衆衛生の保全意識を持たせ、時間をかけて改善してきたものだと説明。それ以前の日本ではごみが散乱する光景や列に並ばない人びとなど、モラルの低さが至る所で見られていたと説明し、日本にもこうした過去があったことを知れば、今の中国人は「とても親近感を感じるだろう」と指摘した。

 また、日本の高度成長期の際には公害による環境汚染が深刻化し、健康被害にまで至ったことも指摘し、「今の中国よりさら酷い状態だったのだ」と指摘する一方、日本はそれでも問題を解決し、今では街にごみが落ちていない、文句のつけようのない清潔さを実現できたのだと指摘した。

 中国でも環境に関する様々な政策が実施され、街中を走る清掃車の台数の増加や、以前はなかったごみの分別ステーションなどを目にするようになった。街を清潔に保とうという意識の高まりが感じられるが、中国も日本のような清潔さを実現できるかはまだ未知数と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)