中国では日本の侵略を理由に、今なお強い反日感情を抱いている人が少なからず存在する。日本では戦争はすでに遠い過去のものとなりつつあるが、中国では決してそうではないことが見て取れる。

 また、日本は中国に対して戦争賠償は行っていないものの、政府開発援助をはじめ、さまざまな形で援助を行ってきた。しかし、こうした援助の存在をあまり知らないという中国人も多く、中国における対日感情を好転させることはできなかったとも言えるだろう。中国メディアの快資訊はこのほど、日本は長年にわたって対中援助を行ってきたと伝える記事を掲載した。

 記事は、日本の軍国主義が中国人に大きな被害をもたらしたのは事実だと指摘する一方、戦後の日本は中国に大量の援助を提供したのも事実だと指摘。だが、歴史的要因や中国人の複雑な民族感情ゆえに、日本の援助は多くの中国人の知れていないのだと伝えた。

 たとえば、1978年に改革開放に舵を切ったばかりの中国は資金難にあえいでいたが、当時の日本は真っ先に中国を支持し、援助を提供してくれた国だと紹介。中国が戦争賠償を放棄したからか、あるいは日中貿易を拡大させる狙いがあったのかは別として「日本が提供してくれた援助は改革開放初期の中国にとって大きな意味があった」と強調した。

 さらに、日本がこれまで中国に提供した援助は非常に幅広く、鉄道や道路、港、空港といったインフラの整備だけでなく、農村部の開発、環境保護、医療水準の向上などにも及び、中国すべての省、自治区、直轄市でプロジェクトが展開されたと指摘。こうした援助の存在を知らない中国人は今なお多いことを強調する一方、「中国人は日本がかつて中国にもたらした被害を理由に、日本が中国に提供した援助を無視すべきではない」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)