中国でも近年の経済発展に伴い、多くの消費者がマイカーを所有するようになった。中国の街中では非常に多種多様な車を見かけることができ、なかには日本ではまず見ないメーカーの車も多く、中国自動車市場における競争の熾烈さを感じ取ることができる。

 日系車はコストパフォーマンスや燃費が良いことに加え、故障が少ないことから多くの消費者に支持されており、合弁メーカーのシェアではドイツ系に次いで2番目に高いシェアを獲得している。

 中国メディアの快資訊は20日、日系車は品質が高く、燃費が良いために一般消費者には支持されているとしながらも、「タクシーにはあまり採用されていない」ことを指摘し、その真相を考察する記事を掲載した。

 質、燃費共に良い日系車だが、中国のタクシー市場では日系車以外の車が採用されることが多い。その理由として記事は、日系車は中国でタクシーに多く採用されているフォルクスワーゲン(VW)やヒュンダイと比較すると「価格が高い」と指摘。また、中国のタクシー業界でも伝統的に採用されてきたメーカーがあるため、日系メーカーが新たに市場に食い込むのが難しくなっていると指摘した。

 多くの中国人は日系車を支持しており、実際に街中では様々な日系車を見かけることができるが、タクシーとなると中国ならではの事情も関わってくる。たとえば、上海市のタクシーは個人タクシーを除けばVW一色と言えるが、これはVWが上海汽車と合弁で上海VWとして上海を拠点に事業を展開していることも大きく関わっている。また、ヒュンダイも北京市に拠点を置き、北京現代として事業を行っていることもあって、北京市では現代がタクシーとして大きなシェアを獲得しているのだ。(編集担当:村山健二)(写真は、上海のタクシー。提供:123RF)